URTA代表の海野優です。Facebookでの告知などもあり、少しずつですがブログへのアクセス数が増えてきていて、大変嬉しく存じます。今後もご愛読いただけるよう記事の執筆にはいっそう努力をいたします。さて、今日は自分自身の執筆活動について書いてみたいと思います。現在、私はURTA代表を務める傍ら、書籍・電子書籍・フリーペーパー・リーフレットへの執筆活動を手がけております。長らくワシントンD.C.で旅行業に携わってきた関係から「米国史」や「日米関係史」といったテーマにくわえ、近年では医療・看護系学生のワシントンD.C.での看護研修をコーディネートしている関係から「留学」「海外研修」といったテーマでの執筆経験もあります。さらに2013年には南ベトナム出身の妻の半生を描いた自伝を出版するという経験もいたしました。

1.ダイヤモンド社『地球の歩き方ワシントンDC』
まず、皆様に馴染みが深い書籍から挙げますとダイヤモンド社から刊行されている『地球の歩き方ワシントンDC』です。改訂版に関する情報収集も先日終えたところです。全ての記事を担当してるわけではありませんが、ワシントンD.C.近郊のレストラン、ホテル、観光情報の収集に加え、DCにまつわる歴史コラムを中心に執筆をさせていただいております。例えば「歴代大統領よもやま話」と題するコラムでは、トーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムス、エイブラハム・リンカーン、JFKといった歴代大統領の歴史上のエピソードを紹介しています。また、日本に関連するところでいくと「ワシントンでの岩倉使節団」「太平洋を渡ったニッポンの桜」「ワシントン時代の秋山真之」といったコラムを書いております。よくお客様の案内をしておりますと、市内でよく『地球の歩き方』を持って歩かれている観光客の方がいらっしゃいます。この本の黄色い表紙を持った方々が楽しそうに市内を散策されている姿を見ると、情報収集で一軒一軒レストランをまわった時の苦労も吹き飛びます。さらに先日も台湾人の学生から「台湾や中国にはこのように情報が網羅され便利に使えるガイドブックは売っていない、日本人のアイデアと緻密さは素晴らしい!」とのコメントをいただき、さらに記事の執筆と情報収集に力が入りました。観光地だけで無く、レストランや各種サービスの情報も掲載されておりますので「御守り」代わりに一冊購入されるのも良いかと思います。






2.フリーペーパー「SAKURA」
ワシントンD.C.近郊で隔週で配布されているフリーペーパーに「ワシントンに夢と花を咲かせた日本の桜」と題したエッセイを連載しています。1912年に東京市(当時)の尾崎行雄市長は日米友好の印として桜をワシントンD.C.に寄贈しました。現在ではワシントンD.C.の象徴の一つとして愛されているポトマック河沿いの桜並木ですが、1910年に寄贈された1桜の悲劇についてご存じの方は少ないかと思います。実は1912年に寄贈される2年前に、既に日本から最初に寄贈された桜は米国に届いていました。この桜については、当時のタフト大統領をはじめ、多くの人々が植樹を心待ちにしていましたが、植物検疫の際に病害虫が発見され2,000本もの桜が焼却処分されてしまいました。日米友好の架け橋として寄贈に奔走した人々にスポットを当てながら、エッセイの連載を続けております。ウェブ版での閲覧(無料)も可能ですので、日本の皆様もぜひご一読いただければと思います。

3.エッセイ「東京慈恵医科大学看護学科生のアメリカ研修」(ウェブマガジン『留学交流』2011年5月号vol.2に掲載)
2006年より東京慈恵医科大学医学部看護学科の学部生の皆さんが、ワシントンD.C.のプロビデンス病院で看護研修をされる際のコーディネートに携わっております。同エッセイではこのプログラムが立ち上げられた経緯と、大学教育における「国際化」や「多様化」が叫ばれる中で、プログラムに参加した学生たちがプロビデンス病院でどのように学び、またその結果何を得たのかについて記しております(記事PDF)。 

4.単著『ホアンー雨のサイゴンー』(WASEDABOOKS) 
ご存じの方も多いかと思いますが、私の妻は南ベトナム出身です。もともと南ベトナムの行政大学を卒業後に同政府の国税庁に勤務していましたが、南ベトナムが北ベトナムに占領された後、1977年にベトナムを脱出し、日本での滞在(神戸・鎌倉)を経て米国へと移住しました。もともと、この本は子ども達に母親の半生を知って貰いたいという気持ちから、妻が南ベトナムの首都サイゴン陥落(1975年)から現在までを彼女の視点でつづったものでしたが、日本国内の出版社から出版のお話をいただき、私が再度妻の書いた自伝を下敷きにして、加筆・修正、歴史考証などをおこなったうえで、再編集をおこない、電子書籍という形で出版・販売をいたしました。日本語版に加えて英語版、ベトナム語版も順次刊行予定です。こちらにつきましても、ご興味がありましたらご一読ください。
 
今日も長文となりましたが、最後までご覧いただきまして有難うございました。