米国在住35年のURTA代表が教えるワシントンDC生活便利情報

U.R.T.A.代表の海野優です。この度、米国在住35年目を機にブログをはじめました。米国留学後、1996年にU.R.T.A.(Unno Research & Travel Assistance)という会社をメリーランド州に設立し、主に日本からワシントンD.C.エリアに留学・派遣された皆様に対して物件紹介・生活立ち上げ・各種契約、手続きへの通訳同行・研修企画・個人旅行などのサービスを提供しています。これまでに人事院・法務省研修、NIH留学、ロースクール留学などで来られた国家公務員・研究者・会社員の皆様にご利用をいただいていてきました。

URTA代表の海野優です。Facebookでの告知などもあり、少しずつですがブログへのアクセス数が増えてきていて、大変嬉しく存じます。今後もご愛読いただけるよう記事の執筆にはいっそう努力をいたします。さて、今日は自分自身の執筆活動について書いてみたいと思います。現在、私はURTA代表を務める傍ら、書籍・電子書籍・フリーペーパー・リーフレットへの執筆活動を手がけております。長らくワシントンD.C.で旅行業に携わってきた関係から「米国史」や「日米関係史」といったテーマにくわえ、近年では医療・看護系学生のワシントンD.C.での看護研修をコーディネートしている関係から「留学」「海外研修」といったテーマでの執筆経験もあります。さらに2013年には南ベトナム出身の妻の半生を描いた自伝を出版するという経験もいたしました。

1.ダイヤモンド社『地球の歩き方ワシントンDC』
まず、皆様に馴染みが深い書籍から挙げますとダイヤモンド社から刊行されている『地球の歩き方ワシントンDC』です。改訂版に関する情報収集も先日終えたところです。全ての記事を担当してるわけではありませんが、ワシントンD.C.近郊のレストラン、ホテル、観光情報の収集に加え、DCにまつわる歴史コラムを中心に執筆をさせていただいております。例えば「歴代大統領よもやま話」と題するコラムでは、トーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムス、エイブラハム・リンカーン、JFKといった歴代大統領の歴史上のエピソードを紹介しています。また、日本に関連するところでいくと「ワシントンでの岩倉使節団」「太平洋を渡ったニッポンの桜」「ワシントン時代の秋山真之」といったコラムを書いております。よくお客様の案内をしておりますと、市内でよく『地球の歩き方』を持って歩かれている観光客の方がいらっしゃいます。この本の黄色い表紙を持った方々が楽しそうに市内を散策されている姿を見ると、情報収集で一軒一軒レストランをまわった時の苦労も吹き飛びます。さらに先日も台湾人の学生から「台湾や中国にはこのように情報が網羅され便利に使えるガイドブックは売っていない、日本人のアイデアと緻密さは素晴らしい!」とのコメントをいただき、さらに記事の執筆と情報収集に力が入りました。観光地だけで無く、レストランや各種サービスの情報も掲載されておりますので「御守り」代わりに一冊購入されるのも良いかと思います。






2.フリーペーパー「SAKURA」
ワシントンD.C.近郊で隔週で配布されているフリーペーパーに「ワシントンに夢と花を咲かせた日本の桜」と題したエッセイを連載しています。1912年に東京市(当時)の尾崎行雄市長は日米友好の印として桜をワシントンD.C.に寄贈しました。現在ではワシントンD.C.の象徴の一つとして愛されているポトマック河沿いの桜並木ですが、1910年に寄贈された1桜の悲劇についてご存じの方は少ないかと思います。実は1912年に寄贈される2年前に、既に日本から最初に寄贈された桜は米国に届いていました。この桜については、当時のタフト大統領をはじめ、多くの人々が植樹を心待ちにしていましたが、植物検疫の際に病害虫が発見され2,000本もの桜が焼却処分されてしまいました。日米友好の架け橋として寄贈に奔走した人々にスポットを当てながら、エッセイの連載を続けております。ウェブ版での閲覧(無料)も可能ですので、日本の皆様もぜひご一読いただければと思います。

3.エッセイ「東京慈恵医科大学看護学科生のアメリカ研修」(ウェブマガジン『留学交流』2011年5月号vol.2に掲載)
2006年より東京慈恵医科大学医学部看護学科の学部生の皆さんが、ワシントンD.C.のプロビデンス病院で看護研修をされる際のコーディネートに携わっております。同エッセイではこのプログラムが立ち上げられた経緯と、大学教育における「国際化」や「多様化」が叫ばれる中で、プログラムに参加した学生たちがプロビデンス病院でどのように学び、またその結果何を得たのかについて記しております(記事PDF)。 

4.単著『ホアンー雨のサイゴンー』(WASEDABOOKS) 
ご存じの方も多いかと思いますが、私の妻は南ベトナム出身です。もともと南ベトナムの行政大学を卒業後に同政府の国税庁に勤務していましたが、南ベトナムが北ベトナムに占領された後、1977年にベトナムを脱出し、日本での滞在(神戸・鎌倉)を経て米国へと移住しました。もともと、この本は子ども達に母親の半生を知って貰いたいという気持ちから、妻が南ベトナムの首都サイゴン陥落(1975年)から現在までを彼女の視点でつづったものでしたが、日本国内の出版社から出版のお話をいただき、私が再度妻の書いた自伝を下敷きにして、加筆・修正、歴史考証などをおこなったうえで、再編集をおこない、電子書籍という形で出版・販売をいたしました。日本語版に加えて英語版、ベトナム語版も順次刊行予定です。こちらにつきましても、ご興味がありましたらご一読ください。
 
今日も長文となりましたが、最後までご覧いただきまして有難うございました。

URTA代表の海野優です。米国への赴任・留学を前にして、皆さんが悩まれることの一つが「米国で買えるもの」と「米国で買えないもの」についての判断だと思います。日本から派遣・留学されるお客様の生活立ち上げのお手伝いを20年近くしておりますと、意外に多くのお客様が「米国で買えるもの」を高い運賃をかけてEMSや国際宅急便で送付され、逆に「米国で買えないもの」のストックがなく、後から日本の家族の手を煩わすというケースによく遭遇します。とりわけEMSの伝票記入は手間で「この商品をどのように英語で説明するのか解らない」あるいは不慣れな郵便局員にあたって長時間郵便局内で待たされるということもザラにあります。なるべく家族には迷惑をかけたくはないものです。そこで、今回は「米国で買えるもの」「米国からネットで買えるもの」「米国では買えないもの」について具体的な商品名などを挙げて紹介したいと思います。また、自動車を持っておられない方に配慮して、DCメトロの駅から徒歩圏内のお店を主に紹介しています。

 

米国で買えるもの

1.生鮮食料品、調味料、冷凍食品・レトルト食品など

以前であれば、日系メーカーの食品や調味料は日系スーパーまで行かないと購入が出来ませんでした。以前から知られているのはニューヨークの対岸にあるニュージャージー州エッジウォーターにあるMitsuwa(旧ヤオハン)です。Mitsuwaは有数の品揃えを誇る日系スーパーマーケット(以下、グロッサリーストア)ですが、ワシントンD.C.から片道4時間もかかることからなかなか頻繁に買い物に行くことは出来ませんが、現在ではMitsuwaもネットショッピングに対応しているため、気軽に商品を自宅から購入できます。

 

Mitsuwa ニュージャージー店

595 River Road Edgewater, NJ 07020 / Tel: (201) 941-9113

Daily 9:30am – 9:00pm / Restaurants 11:30am – 8:30pm

 

また、ここに紹介するお店がワシントンD.C.近郊の日系グロッサリーストアとなります。

Hana Market (ワシントンD.C.レッドライン・デュポンサークル駅徒歩15)

2000 17th St, NW Washington, DC 20009 / Tel: (202) 939-8854 

Open 7 days a week / 10:00am - 8:00pm

 

Maruichi Grocery (メリーランド州ロックビル)

1047 Rockville Pike Rockville, MD 20852 / Tel: (301) 545-0101

Mon, Wed-Fri: 10:00 am - 7:00 pm / Sun: 11:00 am - 7:00 pm / Tue: Closed

 

Hinata Sushi Carry Out (メリーランド州ベセスダ、レッドライン・ベセスダ駅徒歩10)

4947 St Elmo Ave Bethesda, MD 20814 / Tel: (301) 656-1009

Mon Closed / TueWed-Sat 11:00 am - 7:00 pm / Sun: 12:00 pm - 7:00 pm

 

Hinata Sushi Carry Out については、弊社のお客様が多く住まわれているアパート・メトロポリタンからも徒歩5分程度、アパート・トパーズからも15分程度ですので、非常に便利かと思います。

また、近年ではワシントン
D.C.近郊の韓国系グロッサリーストアHmartLotte Plazaなどでも日本の食品や調味料は簡単に入手ができるようになりました。日系のスーパー同様に、カリフォルニア産のササニシキやコシヒカリなどのお米、日系メーカーの調味料(ソース、醤油、味噌、マヨネーズ、ドレッシング、だしの素、めんつゆ、カレー粉など)、冷凍食品(牛丼の素、たこ焼き、鯛焼き、讃岐うどん、焼きそば、餃子、シューマイ、かまぼこ、おでんの具など)、飲料(ポカリスエット、ラムネなど)、お菓子(羊羹、まんじゅう)が売っています。韓国系メーカーも近年では日系メーカーの商品と比較して遜色の無い味やクオリティの品物も販売されております。また、近年では「ヒガシマル醤油」(兵庫県たつの市)の「淡口醤油」や「うどんスープ」など関西風の味付け必要な調味料も販売されるようになってきましたので、お料理をされる方には便利かと思います。

 

2.日本の生鮮野菜

また、東海岸地域でも日本の生鮮野菜が買えます。 米国では大根・白菜・ニンジン・ネギ・タマネギ・カボチャなどの野菜は日系・韓国系だけなく米国系スーパーでも購入が出来ます。しかし、日本国内で売られている野菜と比べて味が大味だったりするので、家庭で料理をされる際にイメージ通りの味にならないことがあります。鈴木農園(デラウエア州)は、日本野菜を生産されている東海岸唯一の農園で、年間を通して30種類以上の野菜を生産されています。以前は東海岸地域のレストランを中心に野菜を卸しておられたそうですが、現在ではネットショップを開設され個人でも直送野菜を買えるようになりました。Hana Martketには野菜を卸しておられるほか、ワシントン日本語学校などにも直売に来られることがあるようです。HPからはニューズレターの登録も出来るようですので、登録しておくと季節の野菜の生育・出荷状況を確認できます。

 

Suzuki Farms, LLC.(デラウエア州デルマー)

38108 Contentment Lane, Delmar, DE. 19940

Tel. 443-783-0162 / FAX. 302-846-0278

 

3.家電製品・調理器具・食器

炊飯器は、日本メーカー製だけでなく韓国メーカー製や米国メーカー製のものがAmazonTarget (日本で言えばイトーヨーカ堂やイオンのような小売店、食品・衣類・文房具・家具・家電・医薬品・日用品などを販売)でも購入することが出来るようになっています。価格や性能はメーカーによってまちまちです。ご飯の保温や寿司飯、炊き込みご飯など、機能性を重視した品物が欲しい方は日本メーカー製を、炊飯のみで後は冷蔵庫に入れて必要時にレンジで温めるというような方には韓国メーカー製で良いと思います。また、その他の家電製品も基本的には日本と変わらないものが販売されていますが、掃除機については米国の絨毯は日本の絨毯より繊維質が固いので、比較的性能の良いものを買う方が良いでしょう。一般的なアパートであれば、Electrolux 社のErgorapido Plus Brushroll Cleanクラスの掃除機なら綺麗に掃除できます。DCメトロレッドライン沿いですと、先述したTarget Bed Bath &Beyond がホワイトフリント駅の近くにあり、家電製品が全般的にそろいます。また米国Amazonを利用するのも良いでしょう。調理器具や食器についてはTargetでも安い価格帯のものは買えますが、料理が好きで調理器具や食器などにこだわりがある方や、帰国時に日本に持ち帰って使いたい方には、Bed Bath & Beyondや次項で紹介するMacy'sに行かれるほうが満足できる商品が探せると思います。

 

4.衣類、靴、下着、サングラスなど(専門店、デパート、モールの紹介)

レッドライン沿いではホワイトフリント駅(メリーランド州)GAP Pike&Roseが新たに開店しました。フレンドシップハイツ駅(ワシントンD.C.)の周辺には、GAP Chevy ChasBanana Republic Chevy CHaseJ.CREW ChevyChaseといった日本でも馴染みのあるブランドの支店が集まっていますし、高級デパートのBloomingdale'sもあります。もう少しカジュアルなデパートで色々な品物を見たいという方には、レッド・シルバー・ブルー・オレンジラインの乗換駅であるメトロセンター駅(ワシントンD.C.)の真上にあるMacy'sが比較的便利かと思います。メトロ駅に直結しているショッピングモールですと、ブルー・イエローラインのペンタゴンシティ駅(バージニア州)には駅に直結した形でFashionCentre at Pentagon Cityがあります、レッドラインからですとメトロセンター駅で乗り換えて僅か13分ですので、バージニア州とはいえワシントンD.C.やメリーランド州からも比較的近い場所にあります。米国では日本人にジャストフィットするSMのサイズの商品がないというイメージがありますが、近年ではサイズが小さいものも、取り扱われるようになってきています。必要であればLSMSといったワンサイズ小さくする、もしくは子ども向けの商品を買うのも良いでしょう。また、ユニクロのオンラインストアを利用するのも良いと思います。米国で衣類を買う利点としては、先に述べたブランドの日本法人よりも頻繁に3060%のセールを行うので、少しシーズンをずらせば、日本よりも安価で衣類を購入することが可能です。また靴については、フレンドシップハイツ駅前にあるDSWChevy Chaseに行けばカジュアルからフォーマル、ビジネスまでの靴を一度に見ることができますし、サイズも豊富です。スポーツ用の靴なら、ジムウェアなどと共にSportsAuthorityCity Sportsに行くと買うことができます。

 

5.化粧品

化粧品については米国ブランドを中心に多数販売されています。レッドライン沿いですとホワイトフリント駅近くのUltaが若い女性に人気ですが、駅から徒歩30分程度かかるので車かWebでのオーダーが良いでしょう。また上述したメトロセンター駅にあるMacy'sの化粧品コーナーも充実しています。健康志向の化粧品を希望される方には Whole Foods Marketの化粧品が好まれていますので、食材を買う際に化粧品コーナーに立ち寄るのも良いでしょうレッドライン沿いですと、ホワイトフリント・フレンドシップハイツ・テンレイタウンの各駅前にあります。

 

米国からネットで買えるもの

近年ではAmazon楽天海外販売など日本から米国へとネット通販できる手段が増えてきています。楽天は店舗によって異なりますが、Amazonと楽天の海外販売対応店舗では書籍だけでなく食品やお菓子、化粧品などが購入できます。また転送コムなどAmazonや楽天では海外発送に対応していない商品や店舗の品物をいったん倉庫に預かり、海外向けに転送してくれるサービスも出てきているようです。
 

1.コンタクトレンズ

米国ではコンタクトレンズを購入する際、その都度医師の処方箋を貰う必要があります。しかし、米国の医療保険に加入されている方以外は、ご自身の海外旅行保険などでカバーされる範囲がまちまちであるため、コンタクトレンズの処方箋を手に入れるのに高額の費用がかかる可能性があります。よってコンタクトレンズを日本からネット購入することが一番経済的であるといえます。「楽天市場」に出店されているドリームコンタクト(仙台市)さんは、米国への発送も受け付けておられますので、必要な方は依頼されると良いでしょう。梱包も発送対応も非常に良い店舗です。

 

米国で買えないもの

ここで紹介するものは、米国の市中の店舗では購入でないものです。一部はAmazon等でも購入できますが、かさばらないものについては、渡航時に持参されると良いでしょう。

1.目薬(コンタクト用、ものもらい用)

米国のドラッグストアでは日系メーカーの目薬がほとんど取り扱われていません。もしコンタクトレンズをお使いの方や、米国でプールや海水浴に行かれる可能性がある方は目薬(コンタクト用、ものもらい用)を事前に購入されて渡航されると良いでしょう。ものもらい用の目薬は最近では1回分ずつ使い捨てになっているものもありますので、ご家族で1つ購入されれば共有が出来るかと思います。

2.整腸剤

ビオフェルミンなど、日本製の整腸剤も米国のドラッグストアではほとんど取り扱われていません。米国では日本と水の質がことなり、おなかの調子が崩れる方がたくさんいらっしゃいます。中には米国製の整腸剤では思ったような効果が得られない方もおられます。そのような時に日本製の整腸剤を持っておられると大変便利です。

3.日本製歯ブラシ

米国の歯ブラシのヘッドは日本のものの約2倍ほどあります。電動歯ブラシのヘッドであれば日本で購入できるものと同じサイズのものも売っていますが、手で磨かれている方で特にお子様や女性は日本から歯ブラシを持参されると良いでしょう。日本に歯科医師の方に聞くと、現在多くの歯科医院で推奨しているの歯ブラシはライオンGenkiだそうです。歯茎が弱っている方が使用すると、しばらく出血しますが、やがて歯茎の引き締まりを感じることが出来ると思います。

4.日本製メイク落とし

Targetなどで類似品が販売されていますが、花王ビオレのふくだけコットンなどの日本製品と比べて綺麗にメイクが落ちません。詰め替え用なども出ていますので、渡航時に持参されると良いかと思います。

5.日本製フェイシャルペーパー

Targetなどで類似品が販売されていますが、綺麗に拭けないうえ、独特の香料が使われているので、渡航時にGATSBYなどの製品を持ち込まれると良いでしょう。

6A4用紙(コピー用紙)

米国と日本では用紙の形体が異なるため、日本と文書のやり取りする必要がある方が困られるのが用紙のフォームです。米国のプリンターでも日本のA4用紙が使えるため、必要であれば100均などで100枚程度のパックを買っておかれると便利かと思います。Amazonでも購入できますがコピー用紙は値段の割に重さがあるため、送料が高くなりがちです。

 

長文となりましたが、読者の皆様の渡航前の準備に役立てば幸いです。記事の執筆には事前のダブルチェックなど万全を期しておりますが、万が一記載内容に誤り等があればお知らせいただければ幸いです。また、ブログ内で紹介している「商品名」や「企業名」等はあくまでも一例として挙げているもので、営業販促目的ではありません。必ずお客様ご自身の責任で情報確認・収集のうえ商品の購入やサービス契約の締結のご判断をなさってください。

URTA代表の海野優です。さて、米国での生活を前にして、皆さんが悩まれることの一つが職場やホストファミリーへのお土産かと思います。今日は日本からのお土産についてお話をしたいと思います。一般的、多くの日本人は「羊羹」や「お饅頭」といった日本らしい「和菓子」をお土産として持参されることが多いと思いますが、アジア系アメリカン人でも「あんこ」を苦手とする方が多く、相手の好き嫌いが明らかでない状況ではあまり良いアイディアとは言えません。また民芸品や、扇子、人形などを持参される方もおられますが、これも多くの日本人が持参するのでホームステイ先や研究室に同じような民芸品がずらりと並んでいることも良く見かけます。それでは、どのような品物が米国で喜ばれるのか。私個人や家族の経験から申し上げると、一番喜ばれるお土産は「洋菓子」と「緑茶」そして「文房具」です。

1.日本の洋菓子
デパ地下などに入っている、名の通ったお店の品物でも構いませんし、コンビニやドラッグストア、空港の校内で買っても構いません。名の通ったお店で行きますと外せないのが「資生堂パーラー」の製品です。味もさることながら、資生堂のブランドネームは米国でも非常に強く「化粧品で有名な資生堂の傘下の会社が作っているお菓子」とでも紹介すれば、間違いなく相手の注目を引くでしょう。成田空港では北海道のロイズコンフェクトが販売する「ROYCE'」の生チョコレートも売られています。生チョコレートは特に「オーレ」と「シャンパン」とよばれる商品が米国では人気で、免税店で頼むと保冷パックに入れてくださいます。成田からワシントンダレス空港までは片道12時間と長時間ですが、機内は冷房も効いてるため溶ける心配はほとんどありません。

また、米国で人気があるのが「抹茶キットカット」(ネスレ日本)や「カントリーマアム」(不二家)、「源氏パイ」(三立製菓)などの大袋入りのお菓子です。最近ではアマゾン等でロット購入も出来るようですので、もし買い物に行く余裕が無い方はネットで購入されるのも良いかもしれません。私の娘の話ですが、職場へのお土産として「カントリーマアム」を給湯室においていたら、僅か2時間ほどで全て無くなっていたようです。そのほかにも「LOOK」(不二家)などの箱入りで100円前後のチョコレートであっても、箱に入っている品物をお土産として手渡しされれば、とても喜んでくれます。チョコレートを名刺代わりにつかう感覚で、自己紹介をしながら職場の同僚や学校のクラスメイトに配ってみましょう。

2.日本の緑茶
現在、米国ではスターバックスなどのカフェで「グリーンティ」が提供されており人気を得ています。特に健康志向の強い米国では「緑茶=健康」というイメージが強く形成されており、あわせて「日本=緑茶」というイメージもあるため、お土産として持参すると喜ばれます。しかし、ここで難しいのが緑茶の入れ方をどのように英語で説明するかです。よく、有名な茶舗で買った素晴らしい緑茶をお土産として持参され相手から入れ方を聞かれて返答に困ったというお話を耳にします。
実は、我々日本人であっても美味しいお茶の入れ方を知らない方もいらっしゃいますし、それをなおかつ英語で説明しろと言われれば困る方もいらっしゃるでしょう。また、米国では緑茶を入れる際に使う「茶こし」が日系・韓国系スーパーを除いて、ほとんど売っていません。市中のお店に売ってる「茶こし」は目が粗い紅茶用で緑茶を飲む際に使うと湯飲みの中に細かなお茶の葉が散ってしまいます。よって、お土産として「緑茶」を買われる際は「ティーパック」をオススメします。
そこで便利なのがSUNTORYの商品「伊右衛門」です。現在「伊右衛門」のティーパックやパック入りのお茶には商品にもよりますが、裏側に日本語と英語でお茶の入れ方が記載されています。これなら安心して相手に渡すことも出来るかと思います。また、少しグレードの高いお茶や美しいラッピングを希望されるなら京都「一保堂茶舗」の商品が良いと思います。一保堂はニューヨークにも支店をもたれる茶舗で、山階宮家から屋号を賜ったほどの由緒ある老舗です。現在ではネット販売もされており、米国から直接一保堂さんのお茶を買うことも可能です。これらの商品には全て英語でのお茶の入れ方が記載されており、全ての「ティーパック」にもその情報が記載されています。私の家族もお遣い物としてよく利用しています。

3.日本の文房具
米国において日本メーカー並みの品質の文房具や日用品を探すのは苦労します。また、例え日本メーカー製であっても仕様が異なったり価格が高かったりするため、日本人の方々は苦労をされがちです。米国人も米国内で売っている文房具には辟易している部分が有り、日本製の三色ボールペンや消しゴムをお土産として持参するととても喜ばれます。例えば、シャーボ(2色のボールペンとシャープペンが合わさった商品)をあげると、キッチンのテーブルの上に置いて家族総出で眺めたということもあるくらい、日本製の文房具へのあこがれがあります。特に高いもので無くても大丈夫ですが、米国では販売されていない三菱鉛筆のボールペン「ジェットストリーム」などは、その書き味とスタイリッシュなフォルムから大変喜ばれます。
また米国では日本とは異なり「ゴム消しゴム」が主流です。これは日本で主流である「プラスチック消しゴム」とは異なり、とても消しにくいものです。米国はペン社会ですので、相手がもし学生であれば「消しゴム」も喜ばれるお土産になると思います。なにより文房具をお土産としてオススメするのは、もし多めに持ってきて余ったとしても自分自身が使えるということです。また、ペンを同僚や友人に貸して「書きやすかった」と言われれば、そのままプレゼントしてしまうと言うのもコミュニケーションの一つです。

これらの「お土産」は同僚やクラスメイト、ご近所への挨拶の「きっかけ」として使ってみると良いでしょう。もし便利なお土産や美味しいお土産を持参すれば、相手があなたに良い印象を持ってくれますし、例え高いもので無くてもお土産をもらって嫌な気分になる人はいません。話すタイミングがなかなかつかめなくても「お土産」を渡しながら自己紹介をしてみましょう。

なお、本ブログで挙げた企業名や商品名はあくまでも一例です。

ブログ訪問者のみなさん、はじめまして。ブログを運営する海野優(Yutaka Unno)と申します。2014年で私の米国生活は35年となりました、これを契機にWashingtonD.C.エリア(Maryland、Virginiaを含む)の生活情報を発信していきたいと思い、このブログを立ち上げました。

私は静岡県静岡市の生まれで、三人きょうだいの長男です。父は信用金庫に勤務するサラリーマン、母は専業主婦でした。大学院在学中に縁あって文部科学省の外郭団体へと就職しました。転機が訪れたのは就職後しばらくしてからのことです。仕事を通じて、東南アジアや南アジアの諸国との関係機関とやり取りや海外出張を経験する中で「国際感覚」を身につけることの重要性を認識しました。しかし、当時の日本では国内で「国際感覚」は研ぎ澄ますことは難しく、米国への留学を決意しました。

米国への大学院留学後、私はWashingtonD.C.の日系旅行会社に勤務し、1997年より同社の支店業務を継承する形でURTA(Unno Research & Travel Assistnce)を開業いたしました。当初は通常の旅行会社のようにツアー旅行のコーディネートやガイド業務などを事業の中心としておりました。しかし、あるお客様のお話がきっかけとなり、米国に研修や留学で来られた日本人のお客様の生活を総合的にサポートする企業へと、その体制を移行いたしました。

かれこれ、十数年前になります。私は当時、WashingtonD.C.市内に事務所を構えておりました。あるとき『地球の歩き方』(ダイヤモンド社)を手がかりに、私どもの事務所を訪ねてこられたお客様がありました。お客様はメリーランド州立大学に客員研究員としての派遣された日本人の大学教授の方で、聞けば滞在してたホテルを出たので新しい滞在先を斡旋してほしいとのことでした。新しい滞在先を紹介したことが縁となって、こちらのお客様を夕食に招待することにいたしました。その際に、お客様は「一日中、一人で史料収集をした後、疲れてホテルに帰っても一人、食事をするのも一人」というご自身の生活の実情をお話されました。

私はこのお話を聞いて「ハッ」となりました。それは、渡米したばかりの自分自身と同じ状況だったからです。米国で何不自由なく生活が出来ている今の自分とは違い一人で学び、一人で食事をし、一人で生活をする、すべてのことを自分一人で解決をしなければならなかった生活です。もし、誰かが傍らにいてくれてアドバイスをくれたらどんなに良かったか。あるいは、落ち着いて日本食を食べながら日本語で話せる場があったらどんなに良かったか。

そのようなことを考えているうちに、自分自身が持つ経験やノウハウを活かして、同じように困難に直面されている日本人のお客様を側でサポートするサービスを、またサービスを利用してくださっているお客様同士の交流を促進するようなビジネスを立ち上げようと考え、今のようなURTAの体制へと移行しました。

URTAのサービスに加え、本ブログでの情報発信を通じてWashingtonD.C.エリアにおいて、もっと日本人の皆さんが活躍していただける、あるいは円滑に生活を進めていただけるようなお手伝いが出来れば幸いと思っております。

なお、記事の執筆には事前のダブルチェックなど万全を期しておりますが、万が一記載内容に誤り等があればお知らせいただければ幸いです。また、ブログ内で紹介している「商品名」や「企業名」等はあくまでも一例として挙げているものです。必ずお客様ご自身の責任で情報確認・収集のうえ商品の購入やサービス契約の締結のご判断をなさってください。

このページのトップヘ