URTA代表の海野優です。いつもブログをご訪問頂きまして有難うございます。さて、米国への赴任や留学が決まっても、どのような準備をすべきか解らない方が意外に多いと思いと思います。しかし、早めに準備や手続き、家族内での話し合いを進めておけば、大きな問題なく出国が出来ると思います。また出国前からURTAがお手伝いできることも色々とあります。そこで、2015年最初の記事は日本から渡米する際に必要な準備や手続きを時系列でお知らせし、あわせて弊社のサービスも紹介したいと思います。先に掲載した「出国準備」関連記事とあわせてお読みいただければ幸いです。
1. 米国への赴任・留学決定時点
米国への赴任・留学が決定した時点で、速やかに家族内の話し合いを開始しましょう。例えば、子どもの育児・教育、ご家族の介護など個々の事情によって検討すべき項目は異なると思いますが、一般的に検討すべき内容は次のようなものです。
a. 赴任・留学の形態について家族で話し合いをする。
まず、米国への赴任・留学が決定した時点ですべきことは「単身」で渡米するか「家族を同伴」するかについて家族で話し合いをすることです。米国での生活はご家族にとって、かけがえのない経験になると思いますが、お子様の受験準備や医療機関への通院、ご家族の介護のことなどを考えると「単身赴任」という選択をせざるを得ないご家族もあると思います。また、米国での生活は住居費や食費などの面で日本以上にコストがかかるものです。渡米後の収入や生活費などを考慮しながら、早い段階で家族内で話し合いをおこない、家族の方針を決めておくことが必要です。
b. 日本国内の住居(特に賃貸物件)について家族で話し合いをする。
次に検討が必要なことは、日本で賃貸物件を借りている場合は「賃貸契約を解除」するか、それともそのまま「賃貸契約を継続」するかについて家族で話し合うことです。仮に賃貸契約を継続する場合は、米国での生活コストに上乗せする形で日本での賃料が発生します。また契約の更新が米国滞在中に発生した場合は、契約書類のやりとりが必要になるので、事前に不動産管理会社に相談する必要があります。その一方で仮に賃貸契約を解除する場合は、引っ越し費用などのコストも必要となりますし、米国滞在中の家具・家電の保管場所も確保する必要があります。さらに、帰国後に新たに物件を借りる場合は敷金(保証金)や礼金、引っ越し費用もかかりますので、個々のケースを想定してコストを計算し、比較することが必要です。
c. 日本国内で保有している自動車について家族で話し合いをする。
自動車を日本で保有されている方は「継続保有」をするか、あるいは「処分」をするかを家族で話し合う必要があります。米国での滞在期間中に自動車を動かさないとエンジンやバッテリーにトラブルが起きる可能性もあります。また、税金や駐車場の経費なども含めて、渡米中の管理やメンテナンスについても家族で話し合いをする必要があります。特に、滞在期間が長期間にわたる場合や、保有されている車の年式が古い場合などについては、中古車として転売することや廃車処理することも一つの方法です。
d. 助成金・奨学金への申請をする。(研究者・大学院生のみ)
研究者・大学院生の赴任・留学の際は助成金や奨学金など、申請が可能な研究資金への申請を済ませておくと良いでしょう。詳しくは、過去のNIH赴任者の方が書かれているブログ Living in Rockville の該当記事をご参照ください。なお、こちらのブログについては「長期間」管理者によって更新がなされていないようですので、必ず助成金や奨学金への申請をおこなう際には、ご自身で個々の団体や財団のHPを確認のうえ締め切りや必要書類などを確認してください。
2. 赴任・留学前 (1ー3ヶ月時点)
赴任・留学の形態が決まったら、次は物件探しと航空券の予約をできる限り早期に始めましょう。また保険や宿泊先の確保も同時並行して進めると良いと思います。
a. 現地でのアパートを探すためにURTAにコンタクトをとる(必要な方)。
弊社では、人事院・法務省の研修で派遣される国家公務員の方々やNIHなどの研究機関に派遣される研究者の方々、ロースクールや大学院に派遣される企業関係者の方々向けにワシントンD.C.近郊の物件をご案内してきました。ご希望される予算・条件を赴任・留学前にお知らせ頂ければ、弊社がお客様の家族構成や通勤・通学、お子様の通園・通学などの条件を考慮したうえで、メールにて物件をご案内させていただきます。もちろん、実際の物件を見たうえで賃貸契約を締結したいというお客様には、米国に入国された後に物件の内覧などに通訳同行させて頂くことも可能ですし、新居が決まるまでの期間は弊社の宿泊サービスをご利用頂くことも出来ます。なお、毎年日本の年度末(3月)と米国の新学期(9月)には多くの日本人の方がワシントンD.C.近郊に赴任・留学されますので、なるべく早い段階でご希望される物件の予算・条件をお知らせ頂ければ、お客様に紹介させて頂ける物件の幅も広がりますので、まずは弊社までご相談ください。
b. 航空券の予約をする。
ワシントンD.C.に赴任・留学される場合、成田空港からダレス空港までの「直行便」は現在ANAとユナイテッド航空が運行している各1便のみです。米国内での乗り継ぎ便も含めれば、複数のルートがありますが、荷物のピックアップや乗り換えの手間を考えれば直行便を使うことをお勧めします。しかし、上述したとおり成田空港からは2社合計で1日2便しか運航されていないため、渡航スケジュールが決まった段階で速やかに予約を入れることをお勧めします。特に日本の年末年始(12月-1月)、中国・台湾・ベトナムの正月シーズン(2月前後)、日本の年度末(3月)、米国の新学期(9月)には日本人客だけで無く、コードシェアや乗り継ぎで搭乗する外国人客も増えますので予約が取りにくくなりますのでご注意ください。なお、ANAとユナイテッド航空はコードシェアもしていますので、ANAホームページで検索すると2社の行程の検索結果を確認できます(参照:ANAホームページ)。なおワシントンD.C.近郊のダレス空港とレーガン空港には弊社が自社便で空港出迎えサービスを提供しています。
c. 自動車購入のためURTAにコンタクトをとる。(必要な方)
米国での生活では自動車が欠くことが出来ません。もちろんメトロなどの公共交通機関の利便性なども考えて、弊社では物件を紹介させていただきますが、もし米国での自動車の購入の希望があるようでしたら是非ご相談ください、自動車購入時の価格交渉や登録などのお手伝いをさせて頂きます。また、常時自動車が必要でないお客様には、弊社提携レンタカー会社のサービスをご紹介もしておりますので、必要に応じてご用命ください。市場価格より安い値段でのレンタルが可能ですので、多くのお客様に喜んでいただいております。
d. 国外(国際)運転免許証の取得をする。
米国で自動車を運転するためには、国外運転免許証あるいは各州の運転免許証が必要です。東京都を管轄する警視庁の場合ですと、運転免許試験場・運転免許更新センター・指定警察署にパスポート、運転免許証、写真(5×4センチ)、手数料2,400円を持参のうえ申請をおこないます(引用元:警視庁ホームページ)。 なお、日本の自動車免許証の有効期限が切れると国外運転免許証も効力を失いますので、有効期限が近づいている方は事前に近隣の警察署などに対応策を相談をしてください。また米国での運転の際は国外運転免許証と共に携帯する義務が有り、米国での免許申請・取得の際にも日本の免許証は必要ですので、渡航時には忘れずに持参してください。
e. 海外旅行保険およびグローバルプロテクションへの加入をする。
大学や大学院に留学をされる方、短期の滞在の方は一般的に海外旅行保険に加入されると思います。しかし、歯科保険や渡航前からの疾病で病院に通院する場合は海外旅行保険の適応外となりますので、医療保険や歯科保険を米国で購入するのも一つの方法です。米国の医療保険・歯科保険の購入を希望される方は弊社までご相談ください。お客様の予算と保険の使いやすさを考慮しながら、お客様に最適の保険をご案内します。また、J-1ビザにて赴任される方にはJALとAIU保険が提供するグローバルプロテクション(海外赴任者総合保障制度)と呼ばれる医療・自動車・損害賠償保険が包括的にパッケージされている保険商品への加入が可能です(引用元:グローバルプロテクションホームページ)。保険については、個々のお客様の要望や状況(例えば妊娠されているご家族がいらっしゃる、病院に続けて通院する必要がある家族がいらっしゃるなど)によって異なりますので、もし米国の保険についてご質問がありましたらURTAまでご相談ください。
f. 宿泊先の確保をする。(必要な方)
既に出国前に米国での新居を決定しており、入居がすぐに出来る場合は問題ありませんが、すぐに新居に入居できない場合や物件の内覧をしてから新居を決めたいという方はホテルなどの宿泊施設への予約を事前に入れておく必要があります。また、希望者の方には弊社のゲストハウスをご案内していますので、お気軽にご用命ください。
長文となりましたが、最後までお読みいただきまして有難うございました。なお、記事の執筆には事前のダブルチェックなど万全を期しておりますが、万が一記載内容に誤り等があればお知らせいただければ幸いです。また、ブログ内で紹介している「商品名」や「企業名」等はあくまでも一例として挙げているものです。必ずお客様ご自身の責任で情報確認・収集のうえ商品の購入やサービス契約の締結のご判断をなさってください。