米国在住35年のURTA代表が教えるワシントンDC生活便利情報

U.R.T.A.代表の海野優です。この度、米国在住35年目を機にブログをはじめました。米国留学後、1996年にU.R.T.A.(Unno Research & Travel Assistance)という会社をメリーランド州に設立し、主に日本からワシントンD.C.エリアに留学・派遣された皆様に対して物件紹介・生活立ち上げ・各種契約、手続きへの通訳同行・研修企画・個人旅行などのサービスを提供しています。これまでに人事院・法務省研修、NIH留学、ロースクール留学などで来られた国家公務員・研究者・会社員の皆様にご利用をいただいていてきました。

カテゴリ: 出国準備

URTA代表の海野優です。いつもブログをご訪問頂きまして有難うございます。さて、米国への赴任や留学が決まっても、どのような準備をすべきか解らない方が意外に多いと思いと思います。しかし、早めに準備や手続き、家族内での話し合いを進めておけば、大きな問題なく出国が出来ると思います。また出国前からURTAがお手伝いできることも色々とあります。そこで、2015年最初の記事は日本から渡米する際に必要な準備や手続きを時系列でお知らせし、あわせて弊社のサービスも紹介したいと思います。先に掲載した「出国準備」関連記事とあわせてお読みいただければ幸いです。

1. 米国への赴任・留学決定時点
米国への赴任・留学が決定した時点で、速やかに家族内の話し合いを開始しましょう。例えば、子どもの育児・教育、ご家族の介護など個々の事情によって検討すべき項目は異なると思いますが、一般的に検討すべき内容は次のようなものです。

a.  赴任・留学の形態について家族で話し合いをする。
まず、米国への赴任・留学が決定した時点ですべきことは「単身」で渡米するか「家族を同伴」するかについて家族で話し合いをすることです。米国での生活はご家族にとって、かけがえのない経験になると思いますが、お子様の受験準備や医療機関への通院、ご家族の介護のことなどを考えると「単身赴任」という選択をせざるを得ないご家族もあると思います。また、米国での生活は住居費や食費などの面で日本以上にコストがかかるものです。渡米後の収入や生活費などを考慮しながら、早い段階で家族内で話し合いをおこない、家族の方針を決めておくことが必要です。

b. 日本国内の住居(特に賃貸物件)について家族で話し合いをする。
次に検討が必要なことは、日本で賃貸物件を借りている場合は「賃貸契約を解除」するか、それともそのまま「賃貸契約を継続」するかについて家族で話し合うことです。仮に賃貸契約を継続する場合は、米国での生活コストに上乗せする形で日本での賃料が発生します。また契約の更新が米国滞在中に発生した場合は、契約書類のやりとりが必要になるので、事前に不動産管理会社に相談する必要があります。その一方で仮に賃貸契約を解除する場合は、引っ越し費用などのコストも必要となりますし、米国滞在中の家具・家電の保管場所も確保する必要があります。さらに、帰国後に新たに物件を借りる場合は敷金(保証金)や礼金、引っ越し費用もかかりますので、個々のケースを想定してコストを計算し、比較することが必要です。

c. 日本国内で保有している自動車について家族で話し合いをする。
自動車を日本で保有されている方は「継続保有」をするか、あるいは「処分」をするかを家族で話し合う必要があります。米国での滞在期間中に自動車を動かさないとエンジンやバッテリーにトラブルが起きる可能性もあります。また、税金や駐車場の経費なども含めて、渡米中の管理やメンテナンスについても家族で話し合いをする必要があります。特に、滞在期間が長期間にわたる場合や、保有されている車の年式が古い場合などについては、中古車として転売することや廃車処理することも一つの方法です。

d. 助成金・奨学金への申請をする。(研究者・大学院生のみ)
研究者・大学院生の赴任・留学の際は助成金や奨学金など、申請が可能な研究資金への申請を済ませておくと良いでしょう。詳しくは、過去のNIH赴任者の方が書かれているブログ Living in Rockville の該当記事をご参照ください。なお、こちらのブログについては「長期間」管理者によって更新がなされていないようですので、必ず助成金や奨学金への申請をおこなう際には、ご自身で個々の団体や財団のHPを確認のうえ締め切りや必要書類などを確認してください。

2. 赴任・留学前 (1ー3ヶ月時点)
赴任・留学の形態が決まったら、次は物件探しと航空券の予約をできる限り早期に始めましょう。また保険や宿泊先の確保も同時並行して進めると良いと思います。

a.  現地でのアパートを探すためにURTAにコンタクトをとる(必要な方)。
弊社では、人事院・法務省の研修で派遣される国家公務員の方々やNIHなどの研究機関に派遣される研究者の方々、ロースクールや大学院に派遣される企業関係者の方々向けにワシントンD.C.近郊の物件をご案内してきました。ご希望される予算・条件を赴任・留学前にお知らせ頂ければ、弊社がお客様の家族構成や通勤・通学、お子様の通園・通学などの条件を考慮したうえで、メールにて物件をご案内させていただきます。もちろん、実際の物件を見たうえで賃貸契約を締結したいというお客様には、米国に入国された後に物件の内覧などに通訳同行させて頂くことも可能ですし、新居が決まるまでの期間は弊社の宿泊サービスをご利用頂くことも出来ます。なお、毎年日本の年度末(3月)と米国の新学期(9月)には多くの日本人の方がワシントンD.C.近郊に赴任・留学されますので、なるべく早い段階でご希望される物件の予算・条件をお知らせ頂ければ、お客様に紹介させて頂ける物件の幅も広がりますので、まずは弊社までご相談ください。

b. 航空券の予約をする
ワシントンD.C.に赴任・留学される場合、成田空港からダレス空港までの「直行便」は現在ANAとユナイテッド航空が運行している各1便のみです。米国内での乗り継ぎ便も含めれば、複数のルートがありますが、荷物のピックアップや乗り換えの手間を考えれば直行便を使うことをお勧めします。しかし、上述したとおり成田空港からは2社合計で1日2便しか運航されていないため、渡航スケジュールが決まった段階で速やかに予約を入れることをお勧めします。特に日本の年末年始(12月-1月)、中国・台湾・ベトナムの正月シーズン(2月前後)、日本の年度末(3月)、米国の新学期(9月)には日本人客だけで無く、コードシェアや乗り継ぎで搭乗する外国人客も増えますので予約が取りにくくなりますのでご注意ください。なお、ANAとユナイテッド航空はコードシェアもしていますので、ANAホームページで検索すると2社の行程の検索結果を確認できます(参照:ANAホームページ)。なおワシントンD.C.近郊のダレス空港とレーガン空港には弊社が自社便で空港出迎えサービスを提供しています。

c. 自動車購入のためURTAにコンタクトをとる。(必要な方)
米国での生活では自動車が欠くことが出来ません。もちろんメトロなどの公共交通機関の利便性なども考えて、弊社では物件を紹介させていただきますが、もし米国での自動車の購入の希望があるようでしたら是非ご相談ください、自動車購入時の価格交渉や登録などのお手伝いをさせて頂きます。また、常時自動車が必要でないお客様には、弊社提携レンタカー会社のサービスをご紹介もしておりますので、必要に応じてご用命ください。市場価格より安い値段でのレンタルが可能ですので、多くのお客様に喜んでいただいております。

d. 国外(国際)運転免許証の取得をする。
米国で自動車を運転するためには、国外運転免許証あるいは各州の運転免許証が必要です。東京都を管轄する警視庁の場合ですと、運転免許試験場・運転免許更新センター・指定警察署にパスポート、運転免許証、写真(5×4センチ)、手数料2,400円を持参のうえ申請をおこないます(引用元:警視庁ホームページ)。 なお、日本の自動車免許証の有効期限が切れると国外運転免許証も効力を失いますので、有効期限が近づいている方は事前に近隣の警察署などに対応策を相談をしてください。また米国での運転の際は国外運転免許証と共に携帯する義務が有り、米国での免許申請・取得の際にも日本の免許証は必要ですので、渡航時には忘れずに持参してください。

e. 海外旅行保険およびグローバルプロテクションへの加入をする。
大学や大学院に留学をされる方、短期の滞在の方は一般的に海外旅行保険に加入されると思います。しかし、歯科保険や渡航前からの疾病で病院に通院する場合は海外旅行保険の適応外となりますので、医療保険や歯科保険を米国で購入するのも一つの方法です。米国の医療保険・歯科保険の購入を希望される方は弊社までご相談ください。お客様の予算と保険の使いやすさを考慮しながら、お客様に最適の保険をご案内します。また、J-1ビザにて赴任される方にはJALとAIU保険が提供するグローバルプロテクション(海外赴任者総合保障制度)と呼ばれる医療・自動車・損害賠償保険が包括的にパッケージされている保険商品への加入が可能です(引用元:グローバルプロテクションホームページ)。保険については、個々のお客様の要望や状況(例えば妊娠されているご家族がいらっしゃる、病院に続けて通院する必要がある家族がいらっしゃるなど)によって異なりますので、もし米国の保険についてご質問がありましたらURTAまでご相談ください。

f. 宿泊先の確保をする。(必要な方)
既に出国前に米国での新居を決定しており、入居がすぐに出来る場合は問題ありませんが、すぐに新居に入居できない場合や物件の内覧をしてから新居を決めたいという方はホテルなどの宿泊施設への予約を事前に入れておく必要があります。また、希望者の方には弊社のゲストハウスをご案内していますので、お気軽にご用命ください。

長文となりましたが、最後までお読みいただきまして有難うございました。なお、記事の執筆には事前のダブルチェックなど万全を期しておりますが、万が一記載内容に誤り等があればお知らせいただければ幸いです。また、ブログ内で紹介している「商品名」や「企業名」等はあくまでも一例として挙げているものです。必ずお客様ご自身の責任で情報確認・収集のうえ商品の購入やサービス契約の締結のご判断をなさってください。

URTA代表の海野優です。いつもブログを訪問いただき、有難うございます。本日、皆様にお話をしたいのは米国への留学・赴任時における「海外転出(住民税)」と「国民年金」「国民健康保険」に関する各種手続きについてです。これらの手続きについて、ほとんど詳細についてご存じの方は少ないかと思います。しかし、これらにかかる手続きを出国前にきちんと済ませておかないと、例えば「日本国内で生活をしていないにも関わらず住民税等の加算対象となる」ことや「納税管理人を選出しておらず住民税の督促状が市区町村から発送される」「国民年金に任意加入していなかったために「遺族基礎年金」や「障害者基礎年金」を貰えない」といった深刻な事態に遭遇する可能性がありますので、必ず出国前にこれらの点を最寄りの市区町村の窓口に確認しましょう。

海外転出と住民税について
「海外転出」とは、おおむね1年以上の期間、海外に旅行または赴任する人が対象となる住民票転出にかかる手続きです。国内での住民票の転出・転入と同じように市区町村窓口の戸籍・住民票の係で対応をしてくれます。具体的には海外転出をする14日前から申請が可能ですが、出国後であっても14日以内の申請を推奨しており、代理人等が申請しても問題が無いようです(参照:横須賀市ホームページ)。住民税との関係では、1月1日時点で住民登録があれば住民票住所地の住民税の課税対象となりますが、海外転出によって1月1日時点で住民登録が無ければ当該年の住民税の課税対象となりません。また1月1日以降に転出した場合でも、翌年の1月1日時点で帰国せずに海外転出の状態であれば、翌年の住民税は課税されませんので、出国時期に関わらず海外転出届は出す方が良いでしょう。また年の途中で海外転出する場合は残りの住民税を一括で納付してから出国するか、納税事務に関する一切を代行する「納税管理人」を選任する必要があります。納税管理人を選任しないと市区町村は納税通知書が送付できず、最悪の場合督促状の発送を受けたり、延滞金が加算される場合もありますので、必ず選任・申請をするようにしてください(参照:渋谷区ホームページ)。 
なお課税に関する詳細については必ず住民票住所地の市町村窓口にて、出国前に担当者に直接確認されるようお願いします。例えば、泉佐野市では海外転出者の目的や居住状況に応じて、仮に海外転出の届け出をしていても、住民税の課税対象となる可能性があることについてホームページで明示しています。ゆえに、本ブログの情報のみで課税対象となるか否かについての判断は絶対にしないでください、仮に何らかの不利益を被られた場合でも、私どもは一切の責任を負いかねます。

国民年金・国民健康保険について
政府機関や大学、病院、企業等にお勤めの方は、所属する組織の総務・人事担当者に共済(厚生)年金と健康保険に関する手続きを代行して貰えると思います。しかし、例えば「日本学術振興会特別研究員」や「非常勤講師」「学部生・大学院生」などの身分で「国民年金」「国民健康保険」に加入されている方で、米国に留学・赴任される際に必要な手続きについて、詳しくご存じな方はあまりいらっしゃらないかと思います。今回はこれらの手続きについて順を追って説明をさせて頂きます。なお、国民年金第2号被保険者(厚生年金・共済年金)の方、国民年金第3号被保険者(国民年金第2号被保険者に扶養されている配偶者)の方については、以下の手続きに該当しませんのでご注意ください。

国民年金について
日本国内に居住する20歳以上60歳未満の方は、国籍や性別を問わず全て国民年金の被保険者となり、保険料を納める義務が生じます。海外に赴任される場合に市区町村窓口で「海外転出届」を出して、海外に転出するという手続きをおこなうと、戸籍・住民票係から国民年金係へと案内されます。市町村窓口の国民年金係では、国民年金に「任意加入」をするか否かについて確認をとられます。つまり海外への転出により、強制的に保険料を徴収される身分ではなくなり、仮に保険料を納付しなくとも督促を受けることがなくなるわけです。仮に任意加入をする場合、保険料の納付には「日本国内に残した銀行口座からの引き落とし」あるいは「家族などに納付を依頼する」という2つの方法がありますが、納付に手間がかかるのは事実です。
しかし、国民年金の制度を考慮すれば、可能であれば国民年金の任意加入をし、保険料を納付すべきであるといえます。なぜなら国民年金加入者が事故や病気で死亡あるいは障害を負った場合、日本年金機構は「遺族基礎年金」または「障害者基礎年金」を支給してくれるからです。
ゆえに、米国での万が一の事故や病気を考慮すれば、任意加入をすることにメリットがあるということです。なお日本国内の大学・大学院等の在学生向けの納付特例である「学生納付特例」は、海外大学や大学院に留学する際には利用することが出来ません。よって、留学をされる方が30歳未満の場合で所得が十分に無く、国民年金の納付が困難な場合は「学生納付特例」ではなく「若年者納付猶予制度」を使うと良いでしょう。「若年者納付猶予制度」は市区町村窓口の国民年金の係で申請可能であり、該当期間内に事故や病気で死亡または障害を負った場合は「遺族基礎年金」または「障害者基礎年金」を受け取ることができます。詳しくは日本年金機構のホームページや住民票住所地の市町村窓口に問い合わせをおこなってください。

国民健康保険について
国民健康保険は海外転出をおこなう際に「資格喪失届」を市区町村の国民健康保険係に提出し、保険証を返却する必要があります。その段階で被保険者の資格を喪失し、国民健康保険税の支払いの義務は無くなります(参照:横浜西区ホームページ)。しかし、一時帰国した際に国民健康保険を使って歯科治療などを受けたい場合は、改めて「転入」手続きを市区町村窓口においておこない、国民健康保険に加入する必要があります。ここで気をつける必要があるのは、再度転入をした時点で国民健康保険税の支払い義務が発生するということです。また出国する際には、改めて保険証を返却し「海外転出」の手続きをする必要があるため、これらの手間やコストを考えれば転入手続きをおこなわず、自費にて診療を受けた方が良いと考える方もいらっしゃいます。必ず市区町村窓口に相談のうえ、転入手続きをするか否かを判断されると良いでしょう。

また、外務省ホームページには年金や健康保険に関する情報をまとめたものもありますので、あわせてご確認ください。
記事の執筆には事前のダブルチェックなど万全を期しておりますが、万が一記載内容に誤り等があればお知らせいただければ幸いです。また、繰り返しますが私どもは当ブログの記事をもとに受けた不利益の責任は一切負いかねますので、必ず出国前にお近くの市区町村の窓口にご自身の責任で確認をしたうえで手続き等をお進めください。長文となりましたが、今日もブログをお読みいただきまして有難うございました。

URTA代表の海野優です。さて、米国での生活を前にして、皆さんが悩まれることの一つが職場やホストファミリーへのお土産かと思います。今日は日本からのお土産についてお話をしたいと思います。一般的、多くの日本人は「羊羹」や「お饅頭」といった日本らしい「和菓子」をお土産として持参されることが多いと思いますが、アジア系アメリカン人でも「あんこ」を苦手とする方が多く、相手の好き嫌いが明らかでない状況ではあまり良いアイディアとは言えません。また民芸品や、扇子、人形などを持参される方もおられますが、これも多くの日本人が持参するのでホームステイ先や研究室に同じような民芸品がずらりと並んでいることも良く見かけます。それでは、どのような品物が米国で喜ばれるのか。私個人や家族の経験から申し上げると、一番喜ばれるお土産は「洋菓子」と「緑茶」そして「文房具」です。

1.日本の洋菓子
デパ地下などに入っている、名の通ったお店の品物でも構いませんし、コンビニやドラッグストア、空港の校内で買っても構いません。名の通ったお店で行きますと外せないのが「資生堂パーラー」の製品です。味もさることながら、資生堂のブランドネームは米国でも非常に強く「化粧品で有名な資生堂の傘下の会社が作っているお菓子」とでも紹介すれば、間違いなく相手の注目を引くでしょう。成田空港では北海道のロイズコンフェクトが販売する「ROYCE'」の生チョコレートも売られています。生チョコレートは特に「オーレ」と「シャンパン」とよばれる商品が米国では人気で、免税店で頼むと保冷パックに入れてくださいます。成田からワシントンダレス空港までは片道12時間と長時間ですが、機内は冷房も効いてるため溶ける心配はほとんどありません。

また、米国で人気があるのが「抹茶キットカット」(ネスレ日本)や「カントリーマアム」(不二家)、「源氏パイ」(三立製菓)などの大袋入りのお菓子です。最近ではアマゾン等でロット購入も出来るようですので、もし買い物に行く余裕が無い方はネットで購入されるのも良いかもしれません。私の娘の話ですが、職場へのお土産として「カントリーマアム」を給湯室においていたら、僅か2時間ほどで全て無くなっていたようです。そのほかにも「LOOK」(不二家)などの箱入りで100円前後のチョコレートであっても、箱に入っている品物をお土産として手渡しされれば、とても喜んでくれます。チョコレートを名刺代わりにつかう感覚で、自己紹介をしながら職場の同僚や学校のクラスメイトに配ってみましょう。

2.日本の緑茶
現在、米国ではスターバックスなどのカフェで「グリーンティ」が提供されており人気を得ています。特に健康志向の強い米国では「緑茶=健康」というイメージが強く形成されており、あわせて「日本=緑茶」というイメージもあるため、お土産として持参すると喜ばれます。しかし、ここで難しいのが緑茶の入れ方をどのように英語で説明するかです。よく、有名な茶舗で買った素晴らしい緑茶をお土産として持参され相手から入れ方を聞かれて返答に困ったというお話を耳にします。
実は、我々日本人であっても美味しいお茶の入れ方を知らない方もいらっしゃいますし、それをなおかつ英語で説明しろと言われれば困る方もいらっしゃるでしょう。また、米国では緑茶を入れる際に使う「茶こし」が日系・韓国系スーパーを除いて、ほとんど売っていません。市中のお店に売ってる「茶こし」は目が粗い紅茶用で緑茶を飲む際に使うと湯飲みの中に細かなお茶の葉が散ってしまいます。よって、お土産として「緑茶」を買われる際は「ティーパック」をオススメします。
そこで便利なのがSUNTORYの商品「伊右衛門」です。現在「伊右衛門」のティーパックやパック入りのお茶には商品にもよりますが、裏側に日本語と英語でお茶の入れ方が記載されています。これなら安心して相手に渡すことも出来るかと思います。また、少しグレードの高いお茶や美しいラッピングを希望されるなら京都「一保堂茶舗」の商品が良いと思います。一保堂はニューヨークにも支店をもたれる茶舗で、山階宮家から屋号を賜ったほどの由緒ある老舗です。現在ではネット販売もされており、米国から直接一保堂さんのお茶を買うことも可能です。これらの商品には全て英語でのお茶の入れ方が記載されており、全ての「ティーパック」にもその情報が記載されています。私の家族もお遣い物としてよく利用しています。

3.日本の文房具
米国において日本メーカー並みの品質の文房具や日用品を探すのは苦労します。また、例え日本メーカー製であっても仕様が異なったり価格が高かったりするため、日本人の方々は苦労をされがちです。米国人も米国内で売っている文房具には辟易している部分が有り、日本製の三色ボールペンや消しゴムをお土産として持参するととても喜ばれます。例えば、シャーボ(2色のボールペンとシャープペンが合わさった商品)をあげると、キッチンのテーブルの上に置いて家族総出で眺めたということもあるくらい、日本製の文房具へのあこがれがあります。特に高いもので無くても大丈夫ですが、米国では販売されていない三菱鉛筆のボールペン「ジェットストリーム」などは、その書き味とスタイリッシュなフォルムから大変喜ばれます。
また米国では日本とは異なり「ゴム消しゴム」が主流です。これは日本で主流である「プラスチック消しゴム」とは異なり、とても消しにくいものです。米国はペン社会ですので、相手がもし学生であれば「消しゴム」も喜ばれるお土産になると思います。なにより文房具をお土産としてオススメするのは、もし多めに持ってきて余ったとしても自分自身が使えるということです。また、ペンを同僚や友人に貸して「書きやすかった」と言われれば、そのままプレゼントしてしまうと言うのもコミュニケーションの一つです。

これらの「お土産」は同僚やクラスメイト、ご近所への挨拶の「きっかけ」として使ってみると良いでしょう。もし便利なお土産や美味しいお土産を持参すれば、相手があなたに良い印象を持ってくれますし、例え高いもので無くてもお土産をもらって嫌な気分になる人はいません。話すタイミングがなかなかつかめなくても「お土産」を渡しながら自己紹介をしてみましょう。

なお、本ブログで挙げた企業名や商品名はあくまでも一例です。

このページのトップヘ